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学校に行くのを渋る子ども。
親にできることって何ですか?
親にとっては不安になりますよね。
・「いよいよ不登校の始まりか…」
・「無理やり行かせた方が良いのか」
・「叱った方がいいのだろうか」
などと悩むかと思います。
このサイトは、「子どもが登校を渋った時の、親のNG行動と、効果的な対応」を書きました。
まずは不安になり過ぎず、必要なサポート団体を利用し、ドーンと見守ってください。
もし学校に行きたがらない子どもの勉強が不安になった時の紹介もしています。
少しでも、あなたのためになれば幸いです。
さて、この記事を書いた人↓
・個別指導塾で2005年から教室長と講師に従事
・コロナ禍を経て、オンライン家庭教師を副業
室長としては、累計6,000件を超える親子懇談を経験。
さまざまなご家庭(親子関係)を観てきました。
ただ、不登校生対応は僕の力不足もあり難しかったです。
そこで全国にいる不登校生に何かできないかと考え、ブログで発信中。
保護者さん自身の悩みの相談も受け、伴走してきました。
その経験をもとに書いています。
何かありましたら、このブログのお問合せまで尋ねてください(^^♪。
学校に行くのを嫌がる子どもの割合は増え続けている

もしかして、自分の子どもだけ?
我が子が学校に行くのを渋るようになると、つい「うちだけ?」と思いがちになります。
でも実は珍しいことではありません。
文部科学省の調査によると、令和元年に入って全国不登校者数は次の通り。
(参考:文部科学省※PDF「令和元年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」)
小学生:53,350人(全小学生の0.8%、約120人に1人)
中学生:127,922人(全中学生の3.9%、約26人に1人)
高校生:50,100人(全高校生の1.6%、約60人に1人)
少ないように見えますが、この数字は、「文部科学省の定義による不登校」の数です。
つまり、年間欠席が29日以下の人や、何等かの事情で欠席した数は含まれていません。
中退も含まれないため、本当は上記数字よりも多いことを意味します。
さらに、少子化が進んでいるにもかかわらず、不登校数は年々増えています。
「登校を渋ることが良くない」ではなく、「何も特別なことではない」と考えた方が良いです。
大事なのは、今どうやって適切な対応を取り、先のことを考えるかが大事です。
ただ、不登校になっていくと、それらに伴う苦労は、どうしても発生してしまいます。
ですが、無理に登校させることは止めましょう。
後で再開したり、学校外での学習に取り掛かったりと、子どもの気持ちを優先させながら進学しても遅くはありません。
少し遅れての就職だったとしても、今の時代、なんら珍しいことではありません。
適切なサポートは後でOK。
今を悲観視することは止めましょう。
いつも機嫌がいい子どもの共通点も読んでみてください↓

登校を嫌がったときの子どもにしてはいけない親のNG行動6個

学校を渋る子どもに対して叱ってしまったことは正解?
かなり迷うところですよね。
でも親がやってはいけないNG行動があります。
そのあとで「効果的なサポート」をお伝えします。
避けたい行動:叱る
結論、まったく効果なしです。
学校に行きたくないから叱る…。
「なぜ・なんのため叱るのか?」と考えたことありますか?
「わがままを言っているからじゃないか!」と思うかもですが、もっと子どもの心の底を見る努力をしてください。
行きたくない理由を一緒に考えてあげることもせずに、無理な登校は子どもの心を傷つけ、本格的な不登校やひきこもりに繋がることだってあります。
あとから、「自分のことをわかってくれなかった」と言われても後の祭りです。
頭ごなしに叱るは、ただただ不信感を増幅させるだけです。
避けたい行動:感情的になる
1の「叱る」もそうですが、親が感情的になっては子供にとっては地獄です。
勇気をもって『学校に行きたくない』と言った子ども。
なのに、親から負の感情をぶつけられると、子供たちの気持ちは、ますます不安が膨れます。
怒りの感情ともなれば、不安な気持ちだけでなく、今度は子どもは委縮します。
すると、自分の気持ちが言えなくなってしまいます。
ほかには、「行きたくない理由は?」のような問いかけや、誰かとの比較が入ってしまうと最悪。
子供の気持ちをそっちのけにしてしまうと心を閉ざすのは当然です。
まずは「学校に行くのが嫌だ」と勇気をもって打ち明けてくれていることを理解してください。
避けたい行動:聞き流し
多忙な親にとって、「子どもだけのことは考えられない!」となりがちですよね。
忙しいなかで、子どもからの「学校に行きたくない」発言を耳にしたとき、家族のことだからということで、つい聞き流してしまうこともあると思います。
ここが大きな落とし穴です。
勇気を出して口にしたことが、重大なSOSであることもあります。
「学校に行きたくない」と、気持ちに大小はあれど、親に訴えているのです。
その時の対応次第で、人生が変わることだってあります。
小さなサインでも見逃さないアンテナを張ることが、とても重要です。
「どうしたの?何かあったの?」と、その時は、自分の行動を止め、子どもの顔をみて話だけを聴いてあげてください。
そこに意見を求めているのではないこともお忘れなく。
避けたい行動:対応を他人に任せる
意外と多いのがこれです。
登校を渋る子どもの対応を、打ち明けられていない先生やほかの家族に任せる親が居ます。
ポイントは、「なぜ、あなたに言ったのか」をよく考えてほしいです。
「学校の先生が子育て経験が豊富だから」
「大切なことはお父さん(お母さん)であるべき」
そんなの関係ありません。
あなたに打ち明けたのに、誰かに任せた行動を知った子どもの気持ちはどうなりますか?
心に新たな傷をつけることになります。
「学校に行きたくない」とは、「今の気持ちを聞いてもらい」の言い替えです。
まずは、あなた自身が子どもの気持ちを受け止めること。
決して、あなた1人で解決してよ、という意味ではありません。
登校したくないことに対しての具体的な対応は、そのあと。
行きたくない気持ちを受け入れたあとは、他の誰かに頼っても良いのです。
順番を間違えなければ問題ありません。
最初の対応さえ間違えなければ良いってことです。
周囲の協力や助言は、子どもが「学校に行きたくない」と受け止めたあとでOK。
協力やアドバイスは、「次の一歩」とすれば良いのです。
学校の先生・スクールカウンセラー・不登校のサポート団体・家族といった適切なサポートを後で求めましょう。
避けたい行動:登校を嫌がる理由を突き詰める
「どうして学校に行きたくないのか」についての理由に執着するのはNGです。
大人でも「仕事に行きたくないなぁ」と明確な理由がないのに思ったり口にしたりすることってよくあります。
それなのに、子どもの「学校に行きたくない」ことについて、明確な原因を探ろうとするのは、おかしくありませんか?
学校に行きたくない理由をうまく説明できないとなれば、余計に親は感情的になるのがオチ。
そんな問い詰めに遭ってしまえば、行きたくない気持ちとはまた別の落ち込みを生んでしまいかねません。
たとえ「学校に行きたくない原因が分かった」としても、登校を渋ることへの解消になるとも限りません。
よくある例が、嫌がらせ(イジメの手前)です。
友達からの嫌がらせが原因だったとして、その時に、友達からの謝罪があり、それを受け入れることは、原因の解決と言えるかもしれません。
しかし、「また同じようなことがあるかも」と思うと、学校に行きたがらない気持ちは減らない可能性があります。
逆に、友達からの謝罪がないまま、原因が解決しなくても気持ちが変わることもあります。
「他の友達が気にかけてくれたおかげで、嫌がらせをしてきた子のことが気にならなくなった」というような例です。
親の知りたい理由よりも、今の状況を受け入れることを最優先してください。(イジメかどうかの見極めはしておくと良いです。)
避けたい行動:今の学校復帰にこだわる
登校復帰にこだわるのは得策ではありません。
今の学校は、たまたまそこに集まった場所なだけです。
クラスメートも担任の先生も、たまたま出会っただけです。
そこで上手くいかなくなった人間関係など、今後引きずるかどうかはわかりません。
新しい環境になってうまくいくことの方が多いです。
登校を渋るのは「今だけ」。
「今の学校」にこだわっても、将来のことへの一歩になるかどうかは正直不明です。
そもそも学校という仕組みに対して、合わないことも大いにあります。
「今」ばかりにこだわらずに居た方が良いです。
登校を嫌がった子どもへの効果的な親のサポート5選

実際に登校を渋り、行きたがらないことになってしまった場合、親はどうすればいいのか?
親が取るべき行動をお伝えします。
これは、登校を渋ったときの子どもにしてはいけない親のNG行動6個の裏返しとも言えます。
まずは打ち明けてくれたことに感謝を伝える
「学校に行きたくない…。」に対しての、親の第一声が重要です。
言いたいことはあるでしょうが、まずは言葉にして感謝を伝えましょう。
- そっかぁ~、よく言ってくれたね。
- 気持ちを打ち明けてくれてありがとう。
「学校に行きたくない」と同時に、子どもは「叱られるかも」という気持ちも抱えています。
今後の親子関係を良くしたいのであれば、まず感謝を伝えること。
それだけで、子ども心は軽くなります。
ここで親に知ってほしいことがあります。
「学校に行きたくない」のような負の感情(SOS)を出せるってことは、早期解決が見込めることです。
子どもは本当に健気で、学校でつらい目にあっても、親に言わずに元気なふりをする場合もあります。
この末路が心身の不調です。
親の行動一つが、ときに子どもの苦しみを軽くさせることが往々にしてあります。
まずは、子どもの発する言葉に対し、受け止めること。
そして、すぐに感謝を伝えましょう。
「休んでも良いよ」と言葉で伝える
何か理由があって、「学校に行きたくない」と言っているわけですから、余計な邪念は捨て去って、「学校を休んでいいよ」とも伝えてください。
中にはズル休みってことも考えられますが、本当に、学校・勉強・人間関係などに立ち向かうエネルギーがない可能性だってあります。
家はくつろぐ場所です。
十分に子供を休ませてあげてください。
まずは食事、睡眠、入浴をしっかり取らせることです。
そのうえで、好きなことをさせるのです。
ポイントは温かく見守ることです。
中には回復するまでに時間がかかることもあるでしょう。
ゆったり見守ることを大切にしてください。
親も一緒にリラックスするのも良いですね。
家事をサボっても良いと思います!
子どものありのままを受け入れる
受け入れる姿勢づくりを優先させてください。
そのうえで、信頼と安心感のある親子関係を育みましょう。
子どもの気持ちを受け入れるコミュニケーションはマストです。
気を付けることは、ネガティブな気持ちに対して否定しないこと。
まず受け止めることです。
甘やかしではなく、甘えさせることです。
ひとまず親に受け入れられていると感じ取ってくれて初めて子どもは、「次の一歩」に進む活動が始まります。
家庭とは
・安心できる場所
・甘えさせてくれる場所
・受け入れてくれる場所
そんな存在があるから、外でも頑張ろうっていう気持ちになれます。
とはいえ、親も人間です。
子どもの言動を見て感情的になることもあります。
できる限り子供を否定せず、明るく前向きな会話を心がける方法が分からない場合は、サポート団体などに頼ってみてください。
場合によっては登校を嫌がることへの対応も必要
対応した方がいい事はあります。
- いじめ関連
- 心身の不調(とくに、鬱・統合失調関連)
- 発達障害関連
- 家族間の問題
イジメかな?と感じた場合は、ただちに学校に対応を求める必要があります。
心身の不調・発達障害のような場合は、自覚がないことがありますので、医療機関への相談が良いです。
家族間の問題は、非常にデリケートな部分になります。
親に自覚がない場合、子どもにとって非常に厳しい状況となります。
「自分に原因があるかも?」と思う親もいるかもしれませんが、誤解しないでください。
でも原因が本当に分からない場合は、親に何らかの原因がある可能性が考えられます。
こうした場合は、客観視が重要となります。
子供の心は何によって傷つくのか千差万別。
万一のために、次に紹介するサポート団体では、親自身についての相談も行っていることが多いです。
ぜひ利用してみてください。
サポート団体を利用する
登校を渋る子ども達をサポートする団体はたくさんあります。
支援団体(相談先)の例としては、次のようなものがあります。
公共団体の例
- 市区町村の子育て相談窓口
- 児童相談所、児童相談センター
- 教育支援センター
- 適応指導教室
- ひきこもり地域支援センター
- 発達障害支援センター
- 小児科・児童精神科
(民間病院もあります)
民間団体の例
- 不登校親の会
- フリースクール
- 不登校に対応した塾や家庭教師
- 心療内科やクリニックなどのカウンセラー
(公認心理師資格や専門カウンセラー)
利用するメリット
- 具体的な「解決策」の提示
- 話をする=親子の不安・ストレス緩和
- 登校を渋る原因に対応すべきかどうかがわかる
ポイントは親の物差しで判断しないこと。
「登校を渋る」ことに対して、「大したことじゃないのに」と思わないことです。
おおいに相談してください。
自分の子どもだからといって、親だけで抱え込まないことが大切です。
登校を嫌がる子どもの学習が不安になった場合の相談先

登校を渋っている子どもは、無理に学校に行かせてはいけないことはわかりました。
しかし、学校に行かないと勉強についていけなくなる不安は、当然のことかと思います。
ただ、今は学校以外でも学習できる場所がたくさんあります。
不登校専門の学習塾や家庭教師、通信教育も増えています。
子供の学年や性格に合わせて、学習教材や家庭教師などを上手に利用してください。
無料相談や体験利用を行っているところも多いです。
まずは試しにやってみて、どこが合うかを確認することをおススメします。
学校以外で勉強ができるところ↓
- 適応指導教室
- フリースクール
- 家庭教師
- 学習塾
- 動画授業
- 通信教材




ほかにもあるはずです。
ネット検索や上記サポート団体に聞いてみましょう。
子どもに合いそうな居場所が見つかることがあります。
登校を渋る期間は、子どもによって違ってきます。
そのあたりの不安が増して、親は焦ってしまっていると思います。
でも、そんな未来のことなどわかりません。
ただし、「願うは叶う」という言葉があるように、悪い事ばかりを考えてしまうと、そうなってしまいかねません。
どうか今は、子どもの気持ちを受け止め、寄り添い、十分に休ませてあげてください。甘えさせてください。
そのうえで、学校に行きたがらない子どもをサポートする団体への相談をオススメすることで、終わりにしたいと思います。
いま立ち止まっていても、ほかの子どもさんとの比較で焦っているかもしれませんが、必ず「次の一歩」に進めます。
少しでもお役に立てていましたら幸いです。

